11.シカゴの格闘技編 < その 2. >


後編に続けるつもりやったけど、終わらないので中編ということで。。。

「おい、どこまで帰るねん? 教えてやろうか?」「放っといてくれ。俺は分かってる」「とにかくこっちへ来いよ。俺のこと信じてないのか?」「うるさいなぁ、放っといてくれ!」っちゅうた瞬間、向かいに座ってた若い方のヤツがいきなり飛びついてきてボクのドタ袋を奪って到着したばかりの駅で飛び降りて逃げよった。「こら、何すんじゃアホ!待たんかい!」ってなもんで、ボクも降りて追っかけた。幸いというか(結果的には不幸っちゅうか)、駅の回転バーにドタ袋が引っ掛かって、ヤツに追い着くことができた。「こら、放せ。放したら許したる。放さんかったらどつくぞアホ!」って言うてもグイグイ袋を引っ張るだけや。2-30秒も無かったと思うけど、押し問答の後、少林寺拳法をかじっていたボクは、思い切りアゴに正拳突きを食らわし、右足で足払いを見舞ってやった。すると、ヤツは、それでも諦めずに袋を放さず、長い階段を転げ落ちていく。ボクも袋は放さんかったんで、右足の甲で何とか柱に引っ掛けて止まってたんやけど、とうとうズルズルずれてしまって、一気に階下にヤツと一緒に転げ落ちた。

さすがに諦めよった。袋を置いて、びっこを引きながら、ヤツは逃げていきよった。しかし、何か俺の周りの様子がおかしい。あたり一面、血の海や。ボクが向く方向、向く方向へ血しぶきが広がるやないかい! 何と、血しぶきはボクの頭のてっぺんから噴水のように出ていたのであった。

「Help! Somebody, help me!!」 こんなとこで俺は死ぬんやろうか?とマジで思った私は、ありったけの叫び声をあげて、助けを求めた。すぐに昔で言うヒッピーくずれの若い白人女性と、祈りを続ける細身の黒人(そら、大丈夫やっちゅうつもりやってんやろうけど、何かお経みたいでよけいに怖かった)と、その他数名が元気付けてくれて、5分後くらいにはパトカーと救急車が来てくれた。しかし、その5分程度が数時間にも感じるほど長くて辛い時間やった。

 

続き、やっとできました!

 


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